今期、ファッショニスタが注目している「ワントーン・コーデ」。
全身を同色系でまとめるという、オシャレ上級者向けのコーデですが、
これもK値で分析すれば、実はそれほど難しいものではないことが分かります。
※コーデ例写真はメンズ服ですが、今回はメンズ、レディース共通のお話です。
★デニムシャツ 5K
(第一ボタンまでキッチリ止めて+1K)
(第一ボタンまでキッチリ止めて+1K)
★ブルー系花柄ネクタイ 8K
★ネイビーのざっくり目Vカーデ 6K
★履きこんだジーンズ 4K
★ブルーの革靴っぽいレザースニーカー 5K
★スクエア眼鏡 8K
TOTAL 6.2K
K値さえ6~7Kに合わせていけば、何トーンだろうが恐るるに足らずです。
ただし、イメージ配色(※私服の教科書・82ページ『超シンプル!色合わせの極意』参照) での色合わせはできませんね。なにせ1色しか使えないんですから。
こういうときは“色味”じゃなくて“濃淡”でメリハリをつければいいんです。
上の写真ではカーディガン、パンツ、クツが濃いブルーなので、シャツを薄いブルーにしています。さらにジーンズの裾を折り返して、裏側の薄いブルーを見せてみました。
要はどこかしらに濃い(薄い)色を入れてあげるだけ。
たとえば、
・全身濃いブルーで帽子だけ薄いブルー
・全身薄いブルーでベルトだけ濃いブルー
・全身薄いピンクで靴と時計だけ濃いピンク
などなど、結構カンタン。むしろ多色使いのコーデより全然ラクチンです。
感覚的にはモノトーンコーデ(黒ベースでところどころ白やグレー)と同じ、と考えれば分かりやすいでしょう。
↑カーディガンを脱いだところ。
全身ワントーンだから、一枚くらい
脱いでもコーディネイトは崩れません。
もう1つ、コーデ例写真。全身オール白のワントーンコーデ。
★綿ボタンダウンシャツ 7K
★チェックネクタイ 8K
★メッシュのプルオーバー 5K
★ホワイトジーンズ 6K
★スニーカー 4K
TOTAL 6K
※白はK値を高める作用がある色なので、見た目としては6.5~7Kくらいの印象になっていると思います。
※白はK値を高める作用がある色なので、見た目としては6.5~7Kくらいの印象になっていると思います。
白(ホワイト)は濃淡が無いので、ワントーンコーデの中でも特殊な色といえます。
K値はともかく、色味も濃淡もないホワイトはどうメリハリをつけたらいいでしょう?
(※メリハリについては【大人のための私服の教科書】106ページ『キュッ、ドーン!の法則』参照)
正解は、『素材(表面)感』です。
・デニム×ツルツル素材
・サラっとした麻のシャツ×ざっくりニット
・モコモコ素材パーカー×ピカピカのエナメルシューズ
など、表面感の異なるアイテムを適当に取り入れていけばオッケーです。
上のコーデ例でいえば、綿シャツとデニムがスルっとしたクセのない表面感なので、ザックリしたメッシュのプルオーバーを上から着て、靴はツルっとした素材のスニーカーを合わせました。
(他にも“シルエット”でメリハリをつけるワザもありますが、それはまた次の機会に)
「まずK値。色は二の次、三の次」
・・・と講義ではいつも言っているんですが、どうしても色合わせにばかり意識がいってしまう方が多いようです。特にオシャレに疎い人ほど色にとらわれ過ぎる傾向が。。
今回の様なワントーンコーデだと、1色しか使えないので奇しくも“色合わせ”が封じられた形になり、K値に集中するにはとても良い環境といえます。
上級者向けと思われているワントーン・コーデですが、実はオシャレ初心者のスタイリング練習にこそちょうど良いのかもしれませんね。
Enjoy Fashion!!
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