コーディネイトのコツはいろいろありますが、今回は「カウンター・コーディネイト」という方法を使ってオシャレしてみましょう。
カウンター・コーディネイトとは?
=「逆の要素を合わせてあげることで全体のバランスを良くするコーデ法」
さて、今回のお題であるトレンチコートのイメージといえば?
・カッチリしてる
・男っぽい
・ビジネスシーン
一般的にはこんな感じでしょうか。
この要素に対しては、逆の要素(カウンター・アイテム)である
・ゆるい、柔らかい
・女性らしい
・オフ、カジュアル着
を取り入れるとカウンター・コーデが決まります。
具体的にどんなアイテムかと言うと、
・レースやシフォンといった柔らかい素材やデザインのブラウス (ゆるい、柔かい)
・色っぽさのあるタイトミニスカート (女性らしい)
・女性的な花柄ワンピース (女性らしい)
・スウェット素材のパーカーや、サルエルパンツ (オフ、カジュアル)
・スニーカー (オフ、カジュアル)
・ハイヒール (女性らしい)
ハイ、頭の中でイメージして見てください。
トレンチコートの下に、上記アイテムを合わせてみると・・・・・・
バランスの良いスタイリングになりましたね?
よくファッション誌に『甘辛ミックスでバランスをとって』とか書いてありますが、あれも「甘い(フリフリ、ガーリー)」要素に対し、カウンターとなる「辛い(ロック、ハード)」をコーディネイトすることで、全身のバランスが良くなりますよ・・・という意味なのです。
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ところで、トレンチコートとひとくちに言っても、昨今は様々なデザインのトレンチコートがあります。
だから
「トレンチコートにはジーンズを合わせて・・・」
なんていう説明の仕方はナンセンス。
今の時代は「トレンチに○○を合わせる」ではなく、
「それぞれのトレンチにカウンター・アイテムを合わせる」
のが正解なんです。
例えば、女性的なデザインのトレンチコートであれば、逆に男っぽいアイテムと合わせるとカウンターが決まります。
≪女性的なデザインのトレンチコート≫
・丸襟 (女性的)
・かわいいボタン (女性的)
・ふんわりした裾 (女性的)
・かわいいおリボン付き (女性的)
・やわらかいピンク色 (女性的)
≪カウンター・アイテム≫
・ダメージジーンズ (男っぽい)
・かっちりめのストレートパンツ (男っぽい)
・かっちり襟のメンズっぽいシャツ (男っぽい)
・ゴツめのブーツ (男っぽい)
・スニーカー (男っぽい)
・シックな黒 (男っぽい)
はい、これでどんなトレンチコートをゲットしても怖くないですね。
とにかく“逆の要素(カウンター・アイテム)”を探して合わせればいいんです。
色合わせだって、この考え方ひとつでいけます。
・黒いトレンチコートには? → 白いサマーニット
・赤には? → 青のスカート
まさに、逆の要素(カウンター・カラー)ですね。
で、色についてはもっと面白いのが、カウンターは「“色味”に関するカウンターだけじゃない」ってこと。
つまり、
「明るい色には?→暗い色」
「薄い色には?→濃い色」
って見方もある。だから、これ↓でも正解ってこと。
・赤には? → 黒のスカート (明暗のカウンター)
・ベージュには? → 濃い茶色 (濃淡のカウンター)
そう、ファッションの答えはいつだって一つじゃないんです。
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そろそろ理解が深まって来たのではないでしょうか?
練習問題として、以下のようなトレンチにはどんなカウンター・アイテムを合わせたらよいでしょう?
答えはひとつじゃありませんよ? 柔軟に想像を楽しんでみてください。
・ロングトレンチコート → ???
・ショートトレンチコート → ???
・ボリュームあるデザインのトレンチ → ???
・ジミな色のトレンチ → ???
・テカテカした素材のトレンチ → ???
・装飾が多いトレンチ → ???
★今日の最重要ポイント★
~ 着る人によってもカウンター・アイテムは違う! ~
まったく同じ服でも、着る人によってイメージは違いますよね。
だから、カウンター・アイテムもそれに合わせて変わります。
たとえば、シンプルなトレンチコートを着たときに・・・
・大人っぽく(老けて)見えちゃう人 → 子供っぽいスニーカーやぺたんこ靴、ロックっぽいTシャツ、キャラクタープリントのパーカー
・やけに男っぽく、イカツクみえる → 女性っぽいハイヒール、セクシーなタイトミニスカート、鮮やかなピンクのトップス
・なぜか夜っぽく(艶っぽく)なっちゃう → 男っぽいエンジニアブーツ、ボーイフレンドデニムをロールアップして元気に、昼っぽくオーバーオール&キャップ
顔や体型、雰囲気によって、同じトレンチコートでも人によって見え方が変わるんだと思います。
自分の場合どう見えるか? を分析し、それに対してカウンターアイテムをあわせてあげる。
これさえ覚えれば、誰でも自分に合わせてコーディネイトを楽しむことができると思います。
Let's Enjoy Fashion!!