料理に例えれば「あえて薄味の(または味の無い)食材を使うことで全体の味が濃すぎないように調整する」という感じでしょうか。
では具体例を。
(1)トレンドのボタニカルプリント(植物柄)のシャツ
(2)トレンドのストライプパンツ
(3)オシャレなバイカラーシューズ
(1)(2)(3)とも、単品で見れば今年っぽいしオシャレなアイテムです。
・・・が、どれもなかなかに“味濃い目”のアイテムなので、全部同時に身につけると「わぁ、すごくオシャレですねー(がんばり過ぎててちょっとイタイけど)」となる危険性が高いです。
これはオシャレになり始めた人、いわば『オシャレのセカンドステージ(第二段階)』に進んだ人が陥りがちなワナなんです。色や柄、デザインの派手さに体が慣れて、マヒしてくるんですね。
いや、コーデとしてはぜんぜん変じゃないんですよ? K値も問題ないし。
ただ、なんて言うか「フォアグラと松坂牛のバターソテーにトリュフソースがけ」みたいなもので、豪華素材ばかりで構成すると「おいしいんだけど胸いっぱい」的な印象を与えてしまうんです。
オシャレ上級者は、これを「引き算のコーデ」によって上手に回避します。
ファッション誌でよく見る「ハズシ感覚」「ぬけ感」っていうのもこの“引き算”の一種ですね。
・(2)を地味なベージュのチノパンに替える
単品で見ると超地味で、ただのオジサンになりそうな「ベージュのチノパン」。
これくらい薄味の、自己主張の無いアイテムこそが『引き算のコーデ』に大活躍します!
「フォアグラと松坂牛のバターソテーにトリュフソースがけ」のフォアグラをネギに替えた感じ?です。
これでほどよい味の濃さになりましたね。
ちなみに、さらに薄味の物を足すことで、柄シャツのクドさを程よく緩和することもできます。
・薄味の白、無地のカーディガンをプラス
※無地の「トレーナー」にすれば女性誌で言うところの『ヌケ感&スポーティMIX』です。
ちなみに「(2)ストライプパンツ」と「(3)バイカラーシューズ」を活かす場合、
「柄シャツ」→「プレーンなトップス」に変更すれば引き算効果でコーディネイトがうまく決まります。
・最もプレーンな「白&無地」のTシャツに替えてみる
ストライプパンツとバイカラーシューズのアクの強さを、無個性で超地味なTシャツが見事に吸収してくれました!
さらにもうひとつ引きたい場合には、靴もプレーンな黒無地にしてもよいでしょう。
・靴も地味なものに替え、もう一段階の引き算を。
もうお気づきの通り、引き算コーデは「残りのアイテムを引き立たせる」効果があります。
↓どちらもオシャレなんですが、ストライプパンツが引き立つのは白Tシャツのコーデですよね。
かわいいくてオシャレなアイテム、お気に入りの服、がんばって買ったブランド品、ハデな柄や色・・・・・・そんなアイテムはぜひ大切に、引き算のコーディネイトで引き立たせてあげましょう!
Enjoy Fashion!!
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