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2014/05/25

引き算のコーデ

前回とは逆に『引き算のコーディネイト』を実演します。

料理に例えれば「あえて薄味の(または味の無い)食材を使うことで全体の味が濃すぎないように調整する」という感じでしょうか。

では具体例を。


(1)トレンドのボタニカルプリント(植物柄)のシャツ
(2)トレンドのストライプパンツ
(3)オシャレなバイカラーシューズ

 (1)(2)(3)とも、単品で見れば今年っぽいしオシャレなアイテムです。
・・・が、どれもなかなかに“味濃い目”のアイテムなので、全部同時に身につけると「わぁ、すごくオシャレですねー(がんばり過ぎててちょっとイタイけど)」となる危険性が高いです。

これはオシャレになり始めた人、いわば『オシャレのセカンドステージ(第二段階)』に進んだ人が陥りがちなワナなんです。色や柄、デザインの派手さに体が慣れて、マヒしてくるんですね。

いや、コーデとしてはぜんぜん変じゃないんですよ? K値も問題ないし。
ただ、なんて言うか「フォアグラと松坂牛のバターソテーにトリュフソースがけ」みたいなもので、豪華素材ばかりで構成すると「おいしいんだけど胸いっぱい」的な印象を与えてしまうんです。

オシャレ上級者は、これを「引き算のコーデ」によって上手に回避します。
ファッション誌でよく見る「ハズシ感覚」「ぬけ感」ていうのもこの“引き算”の一種ですね。


・(2)を地味なベージュのチノパンに替える

単品で見ると超地味で、ただのオジサンになりそうな「ベージュのチノパン」。
これくらい薄味の、自己主張の無いアイテムこそが『引き算のコーデ』に大活躍します!
「フォアグラと松坂牛のバターソテーにトリュフソースがけ」フォアグラをネギに替えた感じ?です。
これでほどよい味の濃さになりましたね。

ちなみに、さらに薄味の物を足すことで、柄シャツのクドさを程よく緩和することもできます。

・薄味の白、無地のカーディガンをプラス
※無地の「トレーナー」にすれば女性誌で言うところの『ヌケ感&スポーティMIX』です。



ちなみに「(2)ストライプパンツ」「(3)バイカラーシューズ」を活かす場合、
「柄シャツ」→「プレーンなトップス」に変更すれば引き算効果でコーディネイトがうまく決まります。


・最もプレーンな「白&無地」のTシャツに替えてみる

ストライプパンツとバイカラーシューズのアクの強さを、無個性で超地味なTシャツが見事に吸収してくれました!

さらにもうひとつ引きたい場合には、靴もプレーンな黒無地にしてもよいでしょう。

・靴も地味なものに替え、もう一段階の引き算を。

もうお気づきの通り、引き算コーデは「残りのアイテムを引き立たせる」効果があります。

↓どちらもオシャレなんですが、ストライプパンツが引き立つのは白Tシャツのコーデですよね。



かわいいくてオシャレなアイテム、お気に入りの服、がんばって買ったブランド品、ハデな柄や色・・・・・・そんなアイテムはぜひ大切に、引き算のコーディネイトで引き立たせてあげましょう!
 
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2014/05/23

足し算のコーデ

コーディネイトにアイテムを足していくことで、

 ・足りない要素をプラスしたり
 ・良くない部分をカバーしたり
 ・K値をUPしたり

することができます。
これがコーディネイトの基本『足し算のコーディネイト』です。


 
・Tシャツ
・オーバーオール(短パン)
 ・スニーカー
 

オーバーオールは楽チンですが、お腹がデブって見えるのが難点ですね。
それとカジュアルウェアだからK値が低い
さあ、これを足し算コーデで解決してみましょう。




・ストール(7~8K)を足す

ツルンとした素材のストール(7~8Kくらい)を巻いてみます。
K値の足し算ですね。
これで全身のK値が少し上がり、先ほどよりややカッチリして見えます。


・手首に時計、ブレスレットをON

全身がモノトーンで寂しいので、ピンクの時計を手首にトッピング。これは色の足し算ですね。
半袖&半ズボンだと痩せ形の人は貧相に見えてしまいます。
そこで右手首にもブレスレットを数本重ねづけしてボリュームの足し算。 
ちなみに手首まわりにボリュームを出すと、腕を細く見せる効果も見込めるので、女性にもオススメの足し算コーデです。

 
・腰にデニムシャツを巻く

お腹周りのデブ感をカバーするため、腰にシャツを巻きました
ウエストを細く見せつつ、下半身にボリュームを持たせることで全身の安定感を出すことに成功しました。
これでダラっとしがちなオーバーオール・ファッションもコギレイに見せることができますね。
アウトドアイベントが増えるこの時期だからこそ、ちょっとした気遣いで差をつけましょう!

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2014/05/05

モデルみたいに着こなせない理由

夏のシンプル&カジュアルなコーディネイトといえば、Tシャツ&ジーパン、それにスニーカーでしょうか。




ちょっとまって!
鏡で自分の姿を見たら、なーんかもっさりしてません??

じつはコーディネイトって、どこかに『キチンとしてる感』のあるアイテムを入れてあげないと、一気にアカ抜けない人に見えちゃうんです

つまり全身シンプル&カジュアル服オンリーのコーデはダメで、1~2つくらいはキッチリしたよそいき感のある服や、パーティライクな要素を取り入れましょうってこと。

具体的には、襟のあるブラウス、キレイめのスカート、サテン素材のボトムス、ハンサムなチェックの細身パンツ、ディティールにリボンをあしらった服、レース素材、ヒール靴、などなど。
こういうアイテムをどこかに入れると「単なる手抜きコーデ」から一気に「気の効いたシンプルカジュアルコーデ」にシフトアップできるんです。




他に、小物をプラスするのもお手軽でオススメ。
「Tシャツ・ジーンズ・スニーカー」はそのままで、そこにカッチリしたハットをかぶったり、スカーフを巻く、サスペンダーやベルトをするでもいいですね。






 

『でもこないだのViViでローラちゃんが着てたの、普通のTシャツ・ジーパン・スニーカーだけどすっごい可愛かったよ?』

はい、もちろんローラさんもちゃんと『キチンと感のあるもの』をコーデの一部に取り入れてますよ。 ――それは、『顔』 と 『身体』です。


モデルさんは、顔と身体がキチンとしています。だらしなくないんです。
まあ、当り前ですね。それがお仕事なので。
で、コーディネイトというのは服だけでなく、その人の持つ『顔』『身体』『服』全てを合わせたトータルコーディネイトなんです。
つまり、モデルさんは顔・身体にキチンと感があるからこそ、だらしない服装、カジュアルな服装でもバランスが取れちゃうわけですね。

さて、あなたの場合はどうでしょうか?
何もモデル級でなくてもいいんですが、客観的に見てキチンと感ある顔立ちでしょうか?体つきは?

答えがYESであるならば、全身カジュアル服でもぜんぜんOK!
もし、だらしない顔、身体であるようであれば、やはり服の方でどこかにキチンと感を入れましょう。


芸能人でいえばビヨンセの渡辺直美さん、柳原可奈子さんなどはとてもオシャレで可愛く見えますよね? 身体つきはわりとだらしない(ごめんなさい)のに。。

これは、彼女たちがちゃんと選ぶ服にキチンと感を入れてるからです。
たとえば上にラフなTシャツを着るときは、ボトムスをキレイめレザーのタイトスカートにしてみたり。
アクセサリーを上品なパーティっぽいものにしてみたり。
他にも良く観察すると、実はメイクやヘアスタイルでもキチンと感を出してるのが分かります。顔・身体がカジュアルな分、それ以外で上手にバランスをとってトータルコーディネイトを完成させているわけです。さすがですね。


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男のパンツ選び

いつからズボンをパンツって呼ぶようになったんでしょうかね?
じゃ下着の方のパンツの呼び名も変えてくれないと、まぎらわしいったら。

思えば他にも、

 背広 → スーツ
 ジーパン → ジーンズ、デニム
 スパッツ → レギンス
 重ね着 → レイヤード
 つなぎ、オーバーオール → オールインワン、サロペット、コンビネゾン、ロンパース
 ベスト → ジレ ・・・は思ったほど定着してませんが。

多くはファッション誌が目新しさ、オシャレ感を出すために編み出した新呼称です。
あ、覚えなくていいですよ?そのうちまた呼び名変わりますから。



さて、男性のパンツ(ズボン)について。
やっちゃいがちな『イケてないあるある』。

・ウエストが入らなくなるのを心配して1サイズ大きめを買う
・太ったら穿けなくなるのを心配して、ゆったりシルエットばっかり買う
・ベルト無しで試着 → 丈つめ → 買ったらベルトして穿く → 寸足らず
・Tシャツは柄とかキャラクター物も買うけど、パンツは無地オンリー
・試着めんどくさいから、いつもと同じ32インチのジーパンばっか買う
・変な刺繍とかカラフルなボタンとか、変わったデザインのジーパン見ると「これならオシャレ取り入れられるかも」と勘違いして買っちゃって、あとで奥さんに「変なの」とか言われる
・ジーパンは洗わないものだと思ってる

こんな感じでしょうか。
後半『ジーパンあるある』になっちゃいましたが。
ではひとつづつ解説しますね。




≪ウエストが入らなくなるのを心配して1サイズ大きめを買う≫
≪太ったら穿けなくなるのを心配して、ゆったりシルエットばっかり買う≫
店で試着したときに、ピッタリだと不安になって「念のため」1サイズ大きいのを買ってしますこと、ありませんか?たとえばデニムをわざとオーバーサイズで穿く・・・っていうオシャレ上級テクもありますが、そうでない限りパンツはピッタリジャストサイズを買いましょう。
 ゆるいサイズを穿くと、不思議と身体の方がそのサイズに合うようになって来てしまいます。 つまり、太って来ますΣ(´Д`;)

ちなみにデニム等は「あとで縮むかもしれないから大きめを・・・」と思われるかもしれませんが、最近のデニムはほとんどが防縮加工がされたりして縮みません。むしろ、穿いてるうちに伸びてくるケースの方が多いです。安心してジャストサイズを買いましょう。
※今はほとんど売ってませんが、いわゆる「生デニム」という、まったく手のくわえていない古き良きデニム生地を使ったパンツは縮みます。その場合、フロント部分がファスナーではなくボタンフライになっているはずです(ファスナーは縮むと閉まらなくなるから)。逆にいえば、ファスナータイプのジーンズはほとんど縮まない、ということです。


ベルト無しで試着 → 丈つめ → 買ったらベルトして穿く → 寸足らず
女子に評判の悪い“男性パンツあるある”が「オシャレ半端丈じゃなくて、純粋にパンツが寸足らずで靴下見えてる」。ノーベルトで試着&丈つめしたパンツはノーベルトで穿きましょう。ベルトで穿きたいのであれば、試着の際も必ずベルトをしましょう(店で貸してくれます)。


Tシャツは柄とかキャラクター物も買うけど、パンツは無地オンリー
実は柄物は上半身よりも下半身に持ってきたほうが安定感が出るんです。(重心が下に下がるため)上半身を無地やシンプルにして、下半身にチェックやストライプ、花柄(今年ならボタニカルプリントなど)を持ってくるだけで、いきなり「なんだかオシャレっぽいね」と言われます。
※ボタニカルプリント=植物柄


試着めんどくさいから、いつもと同じ32インチのジーパンばっか買う
パンツは棚やラックに置いてある見え方と、実際に身につけたときの見え方が大きく違うことが多いアイテムです。トップスはともかく、パンツは絶対試着しましょう。


変な刺繍とかカラフルなボタンとか、変わったデザインのジーパン見ると「これならオシャレ取り入れられるかも」と勘違いして買っちゃって・・・
目新しいデザインを「=おしゃれ」と勘違いしちゃうパターンです。各社、差別化を図って珍しいデザインを出してくるのが常ですが、とりわけデニムはアレンジしやすいため玉石混交、ヘンテコなアレンジやデザインも多くあります。慣れないうちは「デニムはシンプルに」でいきましょう。


ジーパンは洗わないものだと思ってる
臭いです。洗いましょう。
 ※エキサイトニュース『ジーンズは洗わないとどうなる?』参照


ということで、まとめると
「パンツはジャストサイズで、ダボダボすぎないもの、寸足らずにならないように穿きましょう。 珍しいデザインに引っかからないように」
となります。女性からすればごくごく当り前のことなんですが、意外とできてないオジサンも多いです。


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