Translate

2014/09/15

今買うべき2014AWメンズコート


真夏から急に秋になった今年、寒くなりそうな秋に向けて大人男子が買うべきコートは、
チェスターコート
です。



おなじみのテーラードジャケットがそのまま長くなったようなデザインで、シンプルかつK値(かっちり度合い)高め。去年~今年の流行りのアイテムとはいえ、デザイン自体はベーシックなので今後も長く使える優秀アイテムです。

気をつけるのは『K値が高すぎる』こと。
コギメンのみなさんはお気づきの通り、このチェスターコートはテーラードジャケット並みの高K値(8K前後)アイテムですから、他のアイテムでK値を少しさげてやらないと、カッチリしすぎてマジメ過ぎるコーディネイトになりがちです。

上記写真のコーデだと、インナーに「白シャツ(8K)+ニットベスト(7K)」でかなりカッチリ。
普段着に使うのであればもう少しK値を落とすように、例えば




「フード付きパーカー(5K)」を中に着たりするとグッとカジュアル感が増してイイ感じですね。
他にも、




「ニット帽(4K)+きれいめスウェットパンツ(5K)」でもオシャレです!
これだとだいぶK値が下がるので、写真の例ではインナーにチェックシャツ(7K)を着ることでバランスをうまくとっています。 →チェスターコート(8K)+ニット帽(4K)+チェックシャツ(7K)+きれいめスウェットパンツ(5K)=6K

例によって、色はみなさんの好みで大丈夫です!
日本人の色彩感覚は、普段暮らす環境の中で充分磨かれていますから。
ファッションだからといって、特別な色のセンスや勉強は不要ですよ?

Enjoy Fashion!! 

全日本コギメン協会↓への「いいね!」であなたのタイムラインに最新情報が届きます

2014/09/10

【大人のための私服の教科書】へのQ&A


拙著『大人のための私服の教科書(飛鳥新社)』 をお読み頂いたポルポル様よりご質問をいただきました。これまたみなさん気になる点についての素晴らしいご質問だと思いますので、この場を借りてお答えいたしますね? ポルポル様、ありがとうございました。

《Q1》

サイズ感はどれ位の重要性なのか?
よく、色々なファッションを語るサイトで《サイズ感が1番大事》と書いてありますがジャストフィットとは何を指すのか分かりません。
明らかつんつるてんなら変ですが、少し長目のデザインやら7分丈って在りますよね?
ダサくならない丁度良い大きさってのは何か、そしてK値などに比べるとどれ位キーになるのか。

《A1》
トップスなら肩幅、ボトムスならウエスト&ヒップ幅が身体にぴったり合うようなサイズを選びましょう、という解釈で良いと思います。厳密に言えば身幅や着丈等もピッタリ合うのが理想的ですが、オシャレ初心者がそこまで気にしているといつまでたっても服が買えなくなってしまいます。
なので、目安としては「肩幅」「ウエスト&ヒップ」がジャストフィットしてるかどうか、でとりあえずはOKでしょう。丈の長さはデザインやトレンドによっても変化するので、あまり気にしなくて大丈夫です!(テキスト61ページ『オシャレの極意はうす目にあり』です)

ちなみに、オーバーサイズ(大き目)を着ればK値は下がり、ピッタリめを着ればK値は上がります。
K値理論においてはジャストサイズが常に正しいわけではなく、サイズの大小もK値コントロールに活用できる、という考え方です。
 

《Q2》

チョイスはやはりセンスありきなのか?
仮に7Kのジャケットが5枚選べるとして、カラーは全て無彩色、柄が微妙に違うと言う場合です。
これは好みの範疇だったり、高いK値云々に関わらないエリアかと感じるんですが、これも、トータルで6K値以上だったらどんな選択(J値は低いとして)でもオシャレになり得るか。

《A2》
まず大前提として、K値とは「カッチリ度合い」のことです。 
だいたいどんなシチュエーションにもマッチする、ほどよいカッチリ具合(=コギレイ)なスタイルがK値で言う「6~7K」くらいです。決して「K値が高い=オシャレである」ということではありません。
それを踏まえた上で、全身のK値平均が6K以上であれば、デートから結婚式の二次会くらいまで対応可能なコーディネイトと言えるでしょう。その際、ジャケットの柄がヒョウ柄だろうが水玉柄だろうがストライプ柄だろうが迷彩柄だろうが関係ありません。
例外としてJ(自己主張)値の高い柄(アニメキャラクター柄、和柄、などの印象が強すぎる柄)は避けた方が良いでしょう。J値が高くなってくるとK値との差し引きコントロールが難しくなるため、おしゃれ初心者にはハードルが高すぎるからです。


《Q3》
カテゴリーは気にしなくてもいいのか?
雑誌の系統と言うのは《モード系》《アメカジ系》《サロン系》《V系》みたく、多種多様だそうですが、これもウェイトバランス等々が条件を満たせば、どの洋服を着てもカッコイイのかを教えてくださいませんか。

《A3》
はい、どのジャンルにおいてもコーディネイトの基本はK値メソッドでバッチリ作れます。
ただし、ここまで細分化されたファッションジャンルに走る人というのは、すでにオシャレ中級者以上。「K値」「ウェイトバランス」「イメージ配色」といった基礎テクニックを敢えて外したコーディネイトも散見されるでしょう。とはいえ、基本は同じですので、ほとんどのコーディネイトはK値メソッドで分析すれば理解できると思います。
それともうひとつ、上記のファッションジャンル毎にK値の偏りがあるため、全ての系統が6~7Kを目指しているわけではありません。モード系なら7~9Kだし、アメカジ系なら4~6K、と言った具合に。


今日はここまで!
ご質問、ご感想は → francois-kb★excite.co.jp (★→@)

Enjoy Fashion!! 

全日本コギメン協会↓への「いいね!」であなたのタイムラインに最新情報が届きます




2014/09/07

K値によるAKB48分析

たとえばAKB48というアイドルグループ。
ご存知の通り、彼女たちは「会いに行けるアイドル」という、いわば身近な女の子像を基本イメージとしています。そのため、メンバーはみんな顔のK値が低めに統一されている(=愛嬌がある、親近感を持ちやすい、キレイ系よりカワイイ系)ようです。
 
もちろん、K値の高低はあくまでも“カッチリ度合い”を示すだけで、「良し悪し」「かわいい・ブサイク」とは無関係です。ただし、かねてから言っている通り
「顔にも服にもK値(カッチリ値)があり、全て合わせて全身のK値を調整することが大事」
であり、顔のK値が低い場合は服装のK値を高めにすることでコーディネイトのバランスが取れる=顔に似合った服装になるわけですね。

そのため、AKB48の衣装は基本的に「K値が高め」の物を使用しています。







コンセプトとして“学校の制服っぽい”という縛りもあるのでしょうが、それだけでなく以下のような「高K値要素」をしっかり取り入れることで、低い顔のK値とのバランスを上手に取っているんですね。

《K値高めのアイテム》
 ・ネクタイ(8~9K)
 ・かっちりめのテーラードジャケットやベスト(8~9K)
 ・白シャツ(8~9K)
 ・チェック柄(柄の中でも高K値)
 ・黒い服、黒髪(色の中でも高いK値)
 ・曲線より直線(服の裾や襟などのカッティング)

なので、たまにいる“高K値顔メンバー”(篠田麻里子さん等)の場合、どこか衣装が似合わないような、他のメンバーとの違和感のようなものを感じます。これは顔のK値が他のメンバーより高いために、みんなと同じ衣装だと全身のK値が高くなりすぎてしまうことが原因です。

アイドルの衣装はただ可愛いければいい、派手であればいい、というわけでもないんですね。こんなところでもファッションの持つパワー、可能性を感じることができてとても面白いです。

★革命的ファッションコーディネイト術、K値メソッドについては「大人のための私服の教科書(飛鳥新社)」を読めばバッチリ身につきます↓


Enjoy Fashion!! 

全日本コギメン協会↓への「いいね!」であなたのタイムラインに最新情報が届きます


嬉しいメールをいただいて

Amazon他、全国書店にて絶賛発売中(結構ホント)の『大人のための私服の教科書』(飛鳥新社)に、嬉しいファンレターをいただきました。とても素晴らしいご質問も頂戴しましたので、ぜひみなさんにも見て頂きたく公開させていただきます。(一部割愛させていただいております。K様、掲載許可ありがとうございます)

お忙しい所,大変恐れ入ります.
最近になって服に興味が出て,勉強を始めたばかりのKと申します.
先週,ご著書を書店で購入して以来,
お洒落にはてんで不案内で,右も左も分からない私でも,
一気に世界を開いてくれた,正にバイブルとなっております
っ.
 とは申しましても,まだまだ初心者の状態ではありますので,
内容でちょっと質問がございます.
一読者が直接メールするというのは不躾かと悩んだのですけれども,
ファッションに疎い小生には疑問点が自力では拭えないため,
差し支えなければ,折り入ってご助言いただけないでしょうか??


お役に立てたようで、本当にうれしいですね。
では以下K様のご質問にお答えしていきます。


《Q1》 
先ず1つ目が季節感と素材感に関してです。
 例えば,真夏にロングブーツとか,真っ黒でコーディネイトとか,
想像するだけでも汗が出るほど暑苦しいですし,
逆に,真冬に半袖半ズボンってのは凍えちゃいますよね
他にも,7~8月頃の時期に厚手のニット帽を被ったり,
12月にサンダルを履いたり,タンクトップ1枚だったり,
ビギナーの自分には変だと感じちゃいます^^;
これらの服装においても
“「K値」「イメージ配色」「ウェイトバランス」”
が間違わなければ問題ないのかどうか
をお教え願います。


《A1》
これはK様の感じてらっしゃることが正しいです。
つまり「K値、イメージ配色、ウェイトバランスが完璧でも、季節感(素材感)が変だったら変」です。今回の書籍では「季節感無しで(ALLシーズン対応)」ということでしたので、そのあたり詳しく書いていなかったので混乱させてしまったかもしれませんね。失礼いたしました。
言うまでもなく「夏にウールのセーター」「冬にランニング一枚」というのはK値以前の問題です。ということでこのあたりの判別は皆さまの良識にお任せする、という前提だと思って読み進めてください。
※ただ、トレンドによっては「夏にニット帽やモコモコのブーツ」「冬にノースリーブ」という服装もOKになる場合もあります。どこかで見かけたとしてもあくまでも例外として捉えてください。


《Q2》 
次は素材やジャンルの異なるの組み合わせに関してです。
例えば,
 (1)刺繍の入った厳ついジャージ+麻のパンツ
 (2)高級感たっぷりのピーコート+よれよれでしわしわのTシャツ
 (3)9K位の革靴+3K以下の子供っぽいキャップ
そういった組合せは何だか物凄くダサくて,言いようの無い抵抗感を憶えます.
仮に,アイテムの見た目自体は格好悪くないチョイスだとしても,
どうもチグハグで違和感が生じて,すこぶる落ち着かないのですーー;
 これは単に,こういうセットだとK値が3~4Kになるから駄目なのか,
或いは,何か他に原因が有るのかをお訊きしたいです.

《A2》
「K値6〜7を目指す」というのは、あくまでも「全身のコーデ」のK値で考えないといけません
たとえば「刺繍の入ったイカついジャージ(3K?)+麻のパンツ(5K?)」も、その2アイテムだけに注目するとおかしな気がしても、間に着るトップスと靴を高K値にして全身のK値が6〜7Kに収まるようにすれば全く問題ないです。

→刺繍ジャージ(3K)+麻パンツ(5K)+4種の神器の白シャツ(8K)+レザーローファー(8K)=6K

→高級感あるピーコート(8K)+よれよれTシャツ(1K)+ニットベスト(7K)+チェックの細身パンツ(8K)+ショートブーツ(7K)=6.2K

→革靴(9K)+子供っぽいキャップ(3K)+ロゴTシャツ(4K)+テーラードジャケット(8K)+細身のホワイトデニム(6K)=6K

プロのスタイリストなら、どんな変な服があったとしても他のアイテムとの組合せによって「単品ではNGな服でも全身で見たらOK」に見せてしまいます。これこそK値理論の活用テクニックなのですが、最初のうちはなかなかそうは行かないでしょうから、「単品ではNGな気がするアイテム(K値が極端に低いor高い、またはJ値の高いアイテムなど)」は避けるようにするとよいでしょう。
※J値・・・デザインの自己主張の強さ


《Q3》
最後は顔のK値と10Kのアイテムに関してです。
[10Kのアイテムは基本10Kのアイテム同士でしか合わせられない]
という風に記述されてありますよね.
しかし,顔が10Kの男性ってのは希少な気がします(苦笑)
ということは,殆どのアラサー・アラフォー・ブサイク(失敬)etc...
がスーツを着た場合,上級者・ハイセンスな方々からすれば
『何か引っ掛かるな〜・全く似合わないな〜』
みたいに想ったりなさるのか,是非とも伺ってみたいです.


《A3》
「10Kは10Kとしか合わない」というのは服に関してのみ、と考えてください。(顔は例外)
そうしないと、10K顔の人以外はスーツ着るな! ってことになっちゃいますから。
もちろん、顔も10Kに近い方がスーツや10Kのシュチュエーションにはふさわしいので、「顔のK値を10Kに近づける」努力は必要です。たとえば会社に行くにはヒゲを剃ったり髪を整えたりしますよね?


《Q4》
 それと,最後に“全身ブランド固め”に関してなのです.
例えばシルエットでしたり,後はデザインや質感でしたり,
ユニクロ等のリーズナブルな所では無い様な,
少しお高い店だからこそ得られる高品質って有るよな〜,
安いと無理だろうな〜っていう洋服や服飾雑貨って存在しますよね.
 なので,仮に,無意識にそれだけでコーディネイトしてしまった場合,
次からはそういう服尽くめは意識的に控えるべきかご教示願います.


《A4》
まず「全身ブランド品で固めるのは危険」というのは、いわゆる高級ブランド品(ヴィトン、グッチ、シャネル級) を指しています。(本書131ページ『デンジャー・ブランド』)
それ以外の『セーフ・ブランド』であれば全身揃えても問題ありません。
たとえ全身をデンジャー・ブランドで固めても、全身のK値さえ適正な値になっていれば大丈夫です。ただ、デンジャー・ブランドはJ値が高いので、うまく引き算コーデをしないと難しいのです。だから『絶対NGじゃないけど危険度が高い』という意味で書きました。


 先月からファッションを勉強しようと思い始めたのですけれども,
どんな本で体系的に学んだらいいのか知りたくて,
色々(Yahoo!知○袋・教○て!goo等)で質問してみても
「雑誌を見たりして,少しずつセンスを磨き続けるしか無いよ」
という答ばかりで,お手上げ状態でお見掛けしたため,
掛け値無しで,正にバイブル・奇跡的な出会いだと感じております!!


“ファッションセンス”を理論として誰にでも身につけられるよう解説したのが『大人のための私服の教科書』です。おしゃれしてみたいけど最初の一歩からどうしていいかわからない人、スーツを脱いだら何を着たらいいか困る人は、ぜひ読んでみてください。Amazonで立読みも出来ますよ↓



Enjoy Fashion!! 

全日本コギメン協会↓への「いいね!」であなたのタイムラインに最新情報が届きます


2014/09/03

TOKYO FM出演情報


今朝のTOKYO FM『中西哲生のクロノス』に出演させていただきました。



「新しい服着るときってなんで恥ずかしいの?」というテーマでした。
確かに、そういうのってみんなありますよね?
その原因として、以下のような話をさせていただきました。

・新品の服を着た経験回数が少ない=不慣れだから緊張、恥ずかしい
・オシャレをする、という行為に対する抵抗感。不慣れ→常にオシャレな人、オシャレを仕事にしてるような人は平気
・目立つことに抵抗がある人は、自分だけ新品の服を着ている状況が恥ずかしい(日本人に特有?)

答えがひとつじゃないテーマでしたので、スタッフさんとの打ち合わせも盛り上がってしまい、オンエアに載らなかった話も実はとても面白かったです。
また機会があればそのあたりについても公開していきますね?

番組内でご紹介した書籍はコチラ↓



男性向けの書籍ですが、女性にも充分活用できる『オシャレの根本原理』が書かれた名著です(自分で言った)

Enjoy Fashion!! 

全日本コギメン協会↓への「いいね!」であなたのタイムラインに最新情報が届きます