「女性版の大人の私服の教科書を出して!」
というご要望が最近とても多いです。
確かに女性向けのオシャレハウツー本はたくさんありますが、その多くが服やブランドの宣伝だったり、ファッション誌の延長のような内容で、いわゆる“オシャレ超初心者”には不向きな内容です。
★ファッション誌のようなコーディネート提案★
→「なるほどオシャレだけど、私こんな格好できないし」
→「たしかにオシャレだけど、こんな服高くてヤダし」
→「手持ちの服と合わない/合わせ方がわからない」
最近は「30日間着回しコーデ」みたいな、いかにたくさん着回しするか?を具体例としてあげる特集を各ファッション誌が載せてくれているので、まだ参考にはしやすいです。
でも、まずは『基本的なコーディネイトの仕組み・コツ』を理解しておかないと、結局は自力でコーデを組むことができません。
そこで、男性には『K値』というコーディネートの基本的な指針を紹介してきたのと同様に、今日は女性服をコーディネートするための“基本極意”をお教えします。
・ファッション超初心者~初心者向けの
・どんな服に対しても使える
・オシャレの入口、服と服の組合せのための
・基本であり、極意
それは、『減り(メリ)と張り(ハリ)』です。
コーデの基本は「トップス(上半身)」と「ボトムス(下半身)」。
そこに靴とか上着とかアクセサリーとか、いろいろな要素がプラスされていきます。
そこで、とにかくこのトップス&ボトムスを『減り(メリ)アイテム×張り(ハリ)アイテム』 の組合せにする!ことを心がけてください。
はい、たったこれだけ。
コーデの大前提、基本の考え方はこれです。
具体的なアイテム例をあげましょう。
【減り(メリ)アイテム】
・無地
・白
・淡い色
・デニム
・ふんわりシルエット
・長い袖/丈
・肌露出度低め
・カットソー(Tシャツみたいな伸びる編生地)
・革/布アクセサリー
・シワ
・リラックスウェア
・ざらざら
・ごわごわ
・女性っぽい
・安っぽい
・汚い、ラフ
【張り(ハリ)アイテム】
・柄物
・黒
・ハッキリした発色の色
・ぴったりめシルエット
・ノースリーブ、キャミ
・肌露出度高め
・ブラウス/シャツ地(伸びない布帛織物)
・金属アクセサリー
・ピンと張った、シワのない表面感
・カッチリ着
・つるつる
・ピカピカ
・メンズっぽい
・高級品/ブランド品
・こぎれい
色、素材、シルエット、アイテム、等など、様々な角度から見たときに「メリとハリ」が両方入るようにしてあげること。オシャレ以前の“超初心者向け服の組合せのコツ”はズバリこれです。
たとえばボトムスがデニム(メリ素材)なら、トップスにはTシャツ(メリ素材)ではなくブラウス(ハリ素材)にしよう、ということ。
さらに、ピッタリめ(ハリシルエット)のデニム(メリ素材)であれば、トップスにはゆったりめ(メリシルエット)のブラウス(ハリ素材)にしよう、というふうに考えます。
【ボトムス】①ピッタリめ(ハリシルエット)②デニム(メリ素材)
→なので、トップスは①②それぞれに反対の要素を持ってくるように・・・
【トップス】①ゆったりめ(メリシルエット)②ブラウス(ハリ素材)
以下の2コーデはどちらもデニムを穿いてますが、どちらがよりオシャレっぽく見えますか?
今までは「なんとなくこっちがオシャレ」と感じていたのが、『メリハリ』で分析すれば何がオシャレの要因かが良く分かります。
<コーデA>
ぴったりめ(ハリ)のTシャツ(メリ)
ぴったりめ(ハリ)のデニム(メリ)
→シルエット「ハリ×ハリ」、素材「メリ×メリ」
<コーデB>
ゆったりめ(メリ)のブラウス(ハリ)
ぴったりめ(ハリ)のデニム(メリ)
→シルエット、素材とも「メリ×ハリ」
雑誌や街でとびきりオシャレさんを見かけたら、このメリハリ・メソッドで分析してみてください。
今までは理解不能だったとびきりオシャレなコーディネイトも、意外と分かってくると思います。
注: オシャレ中級者以上になってくると、あえて『メリ×メリ』や『ハリ×ハリ』でオシャレに決める場合もあります。そのあたりのコツもあるんですが、混乱してくるのでここでは割愛します。
ちなみに、以前の記事【トレンチコートを着こなす】でお教えした「カウンターコーデ」という技も、このメリハリ・メソッドの延長です。ぜひ読んでみてください。
長くなってきたので、続きはまた次回!
Enjoy Fashion!!
全日本コギメン協会↓への「いいね!」であなたのタイムラインに最新情報が届きます
0 件のコメント:
コメントを投稿